なぜ、繰り返すのか?
「何を言っているのか」より「なぜ、そう言うのか」を考える
繰り返しの確認や質問(2)繰り返しの確認や質問(3)
3.「内面とやりとりすること」について
繰り返しの質問や確認に対して、
・お決まりの答え
・本人が言わせたいこと
を返答してあげることが安心につながる
というように意見も場合もあるだろう。
しかし、経験則では、安心どころか執拗に続く、一旦終わってもまた始まるし、終わりはない。
返答されてもホッとするような顔ではなく、引きつったような顔になって何度も何度も…というのが現実だと思う。
なぜ、そうなるのか?
A.パターンから抜け出せない
本人は、この繰り返しから抜け出したいのだと考える。
楽しいはずはない。
「言いたくない」
「止めてほしい」
「脱け出させてほしい」
「苦しい」
それが本音だと考える。
「Cです」→『はい、Cです』
と同じ返答する人は、
言動の繰り返しから抜け出させてくれるどころか、さらに、このループにとどまらせてしまう人になってしまう。
「終わり」「言わない」で止められる
「これをするよ」と切り替えられる
「同じことを繰り返すよりも違うことをやりとりできるほうがいいよね」と切り上げられる
これを実現できる関係性と行動を切り替える練習が必要である。
では、どうすればいいか。
これもスモールステップで、相手に合わせる、親に合わせる練習をする、その中で関係性を築いていく。
その具体的な方法を、オーダーメイドで提案するのが僕の役割である。
B.別のことが言いたい
「Cです」→『はい、Cです』
言われた通りに答えても、終わらない。
本人は事細かに説明できない場合が多く「Cです」としか言えないが、本当は別のことが言いたいということがある。
「明日は歯医者です」
を翻訳すると
「この前の歯医者は痛かったが、明日はどうなるの?不安です」
であったりする。
「明日は歯医者です(が、この前の歯医者は痛かった、明日はどうなるの?不安です)」
に対して、( )を読み取れず、
『そうです、明日は歯医者です』
とだけ答えても、全く噛みわない。
だから、繰り返し質問することになってしまう。
「Cです」→『はい、Cです』
と同じ返答する人は、本人からすると、何度質問しても、自分の聞きたいことを答えてくれない人、解決してくれない人になってしまう。
解決しないので、不安定になる。
A.パターンから抜け出せない
の場合も
B.別のことが言いたい
の場合も
噛み合っていなければ、
「この人は分かってくれる」という信頼感はうまれてこない。
不安は解決せず、失望する。悩みは深くなる。
そうなると対人関係が悪くなって当然である。
こうしてこじれてしまったものを「強度行動障害だから」「薬が必要だ」と対応しても、良くなるはずがない。
薬より、
言いたいけど言えないことについて、背景や状況から理解してくれる人
そして、
その不安や悩みを解決してくれる人
同時に、
必要以上のことはスッパリ切り上げて止めてくれる人
が必要なのである。
内面を理解しようとするアプローチは不可欠である。
