自閉症 個別療育の体験談・1の方の「その後」

『今は一緒に運動できるようになっています』

【口に物を入れなくなりました】

 『マイペースに歩き・走り、何でも口に入れてしまう、自閉症の子供』

 

 母親は、

 『一緒に暮らしたい』

 でも、

 『子供の力がだんだん強くなってきて、力では勝てなくなってきた。』

 『自分の体力は衰えていくのに、今度どうしたらいいのか不安』

 『体力の逆転が起こるのは時間の問題ですので、この癇癪というかパニックがなくなる方法が知りたい』

 とおっしゃっていました。

 

 体験談・1 

 

 体験談にあった散歩に関して、当初メールでの相談において、

 

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 歩く様子ですが、走ったり止まったり歩いたりを繰り返して進みます。

 目に入るあらゆるものが気になるのか、落ち葉や、新芽、小枝などを指先でつまんでは口に入れてしまいます。

 なので、そばでタオルをもって、吐き出させたり、手を拭いたりしながら登ります。

 

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 とお聞きしました。

 

 それに対して、

 

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 山登りの様子、ありがとうございます。

 よく分かりました。

 春休み中や週末に山登りに行かれるかと思います。

 その際のポイントをいくつか書かせていただきます。

 

 相手に合わせて行動することを覚えてもらわなくてはいけませんね。

 マイペースだけではなく、ユアペースに合わせる力は、生きる上で、とても大切です。

 

 山登りは、いい教材です。

 ・最後までやりきる

 ・歩くイメージがつかめる

 ・頭を使って、身体を動かす

 が考えられます。

 

 その際に、守らせたい項目としては、難易度が優しい順に、

 ・とにかく歩く

 ・手をつないで歩く

 ・走ったり、止まったりしないで、一定のペースで歩く

 ・人に合わせて歩く

 になります。

 

 目に入るあらゆるものが気になります。

 しかし、これは、目に入ってきた刺激に反応して、動いてしまっている多動と言えます。

  反応してしまう、多動というのは、行動の自由度がないということです。

  待ったなし、なんですね。

  決して、好きな訳ではありません。

  反応してしまうんです。

 「刺激に反応しない」で、歩けるようにならなければなりません。

 刺激に反応ばかりしていると、学習に積み重ねが出来ず、また、パニックやかんしゃくが起きやすくなります。

 景色や人の働きかけを楽しめません。

 それを繰り返せば繰り返すほど、反応してしまい、反応したくなくても反応してしまい、彼自身もフラストレーションを感じます。

 つまり、充実した生活につながりません。

 

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 というような返信をしました。

 

 その後、散歩だけではなく、算数(数字並べなど)の課題、自宅でその場で出来る運動課題を親子で取り組んでいただきました。

 そして、療育体験談では15分だった散歩が、以下のようになりました。

 

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 一日息子がいる時は散歩をするのですが、いろんなものが目に入るようで、単語が出てきます。

 口に物を入れてしまうことはなくなりました。

 特にカラスはあまり好きではないようで、芝生を歩いているカラスを何度も何度も振り返り神妙な面持ちで見ながら歩いています。

 一年前は15分くらいしかチャレンジできなかった散歩も一時間くらい二人で出来るのはとても幸せです。

 

*****

 

 何でも口に入れてしまう、噛んでしまうというのは、口の発達が関係していることがあります。口の動きを発達させようとする動きである場合もありますし、手や指の動きが発達してくれば口に入れなくても済むようになります。

 手指を使う課題をしていたことが影響を与えたと考えられます。


かくたつ播磨

店主・守本 悠哉(社会福祉士・公認心理師)

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